(下記、東京都現代美術館広報より)
Fluxus in Japan 2014 #2 Milan Knížák
東京都現代美術館開館20周年記念事業
フルクサス・イン・ジャパン2014 #2ミラン・ニザック
スペシャル・ゲスト ヤン富田
2014年4月15日(火)18時30分
東京都現代美術館 講堂
数種類のレコードを裁断して組み合わせ、異なる音楽をコラージュする「ブロ
ークン・ミュージック」で知られるミラン・ニザック。このたび待望の日本
初公演を予定しておりましたが、急病のため来日することができなくなり、急
遽、ヤン富田をスペシャル・ゲストとして迎えることになりました。富田に
は、直感によって選ばれた3枚のレコード盤を三等分し、別々に組み合わせた
作品「『必然性のある偶然の音楽』のためのプリペアード・レコード」があり
ます。従来の演奏法を拡張させたレコードのオブジェによる音楽であるという
点で両者には関連性があり、外見上は似たものに捉えられるかもしれません。
しかし、レコードをオブジェとしてもちいる動機や方法、そこから生まれる
音楽はそれぞれ異なります。アクチュアルな行動としての破壊と融合によって
覚醒を促すニザックと「必然性のある偶然」を志向する富田。富田のライブは
異なる音楽性の違いに耳を傾け、それぞれの本質に近づく良い機会となるでし
ょう。
プログラム:
ミラン・ニザック/ ブロークン・ミュージックBroken Music
1992年録音(Ballhaus Berlin)
ミラン・ニザック/インスタント・ファッションInstant Fashion
パフォーマー:阿部遥、足柄翔太、内田礼子、梅原龍一郎、大山匠、加
藤亜季子、鎌田幹子、菊谷眞洋、工藤万馬、黒田未來、田中晴久、中村
勇貴、松浦真都理、松田昌子、冷泉淳、若林美保
ミラン・ニザック/グローブGlove
観客全員による
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ヤン富田/ 『サウンド・システムに組み込んだオート禅(音禅)の装置による演奏から、
「必然性のある偶然の音楽のためのプリペアード・レコード」への展開』
演奏:ヤン富田
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ミラン・ニザック Milan Knížák
1940年チェコ生まれ。1960年代初頭から、チェコにおいてのちに「Aktual」として知られるグ
ループを組み、アクション(行為)によって人々の覚醒を促す活動をおこなった。この頃から
始めた数種類のレコード盤を裁断、繋ぎ合わせ、異なった音楽をコラージュする「ブロークン
・ミュージック(壊れた音楽)」は世界的にもよく知られている。1965年にフルクサスに出会
い、ジョージ・マチューナスによってヨーロッパにおけるフルクサス・イーストの中心的役割
を任命される。1966年にプラハでフルクサスのコンサートを開催した。マチューナスの薦めで
ニューヨークに移ったのは1968年である。1970年にはチェコスロバキアに戻り、前衛活動を続
けた。「ブロークン・ミュージック」で知られるニザックだが、彫刻・絵画・建築・家具など
幅広い造形をおこなっている。著作も多数。1999年から2011年まで、プラハのナショナル・
ギャラリーの館長を務めた。
ヤン富田 Yann Tomita
最先端の前衛音楽から誰もが口ずさめるポップ・ソングまでを包括する希代の音楽家。音楽業
界を中心に絶大なるフリークス(熱烈な支持者)を国内外に有する。音楽の研究機関、オーデ
ィオ・サイエンス・ラボを主宰する。近年では、日本科学未来館/1Fシンボルゾーン (お台場
)、原美術館/中庭 (品川)、潟博物館/展望ホール (新潟)等、特別な空間に於いて「ヤン富田
コンサート」が開催された。近作に作品集「YANN TOMITA A.S.L. SPACE AGENCY」(写真集、
エッセイ、ライブ・ドキュメンタリーCDx2からなる書籍と、宇宙服のパジャマ、T-シャツ、キ
ャップ、トランク・ケースのセット、TOKYO CULTUART by BEAMS 刊) がある。
日時:4/15(火) 18:30~
会場:東京都現代美術館 講堂
定員:200名(無料 事前申込制/先着順)
申込:事前申込は締め切りました。
【お知らせ】
事前申込は締め切りましたが、定員まで若干の余裕がございます。事前申込をされた方の
入場や空席の状況に応じて当日の18:20から先着順でご案内します。観覧ご希望の方は講
堂前にお越しください。