2014年11月20日木曜日

第5回アシッドテスト (11月22日/23日開催)更新情報。

               Speech Synthesis - An Experiment in Electronic Speech Production
               Kit of Bell System Science Experiments No.3 / Bell Telephone Laboratories 1963

画像は、1963年にベル電話研究所より発売されたスピーチ・シンセサイザーの組み立てキット。研究書との
セットで発表された。それは1939年ベル研究所の科学者ホーマー・ダドリーによって発明されたボコーダー
から数えて24年を経てのことであった。その間のベル研究所では、世界を大きくリードする様々な発明があ
った。中でもトランジスターの発明とクロード・シャノンの論文『通信の数学的理論』から情報理論という
分野が確立されたことは、その後の世界を大きく変える事となった。

**********************************************

5回アシッドテストは、『サウンド・アート、人工頭脳研究の有機体用音楽及び古典の評価に関するレク
チャア』と題して開催します。これは前回の「サイファー・ミュージック/暗号化された音楽』の続編とな
ります。

前回初演された「暗号化された音楽」に関して、では実際にこのような新たなアートフォームであるとこ
ろの音楽形態を誰が楽しむのか?或は如何に世の中に機能するのか?といった問題、事柄にお応えするべ
くお話とパフォーマンスを実行したいと考えます。

近年に於けるテクノロジーの急速な発達は、もはや人間の能力を超えたサイボーグ、人工知能を持ったロ
ボット等々が登場しようとしております。音楽は常に時代の先端技術と密接に関わって来ました。それは、
テクノロジーとの関係に拠って音楽の聴き方、接し方の変遷が更新されて来たことを意味します。

タイトルにある「人工頭脳研究の有機体用音楽」とは、サイボーグや人工知能を持ったロボットのための
音楽のことです。これまでのサイボーグやロボットをテーマとした音楽のほとんどは、ロボット風の演奏
や音楽用ロボットによる自動演奏を聴かせる為の音楽であり、彼ら自らが鑑賞する音楽ではありませんで
した。しかしここでの試みは、彼らのための音楽、彼らが聴く音楽、彼らの琴線に触れる音楽というテー
マで創作を試みています。この試みが新たなる音楽の表現に繋がるのではと考えております。

意識の拡大は感性と知覚の変革を呼び覚まします。そうして磨かれた直観から新たなポエジーが生まれる
と思うのです。                                 
                               2014/11  ヤン富田

                    (以上、第5回アシッドテスト、レジュメより抜粋。)

**********************************************

開催を記念したA.S.L.謹製のACID CAP を今回も制作しました!
今回はご要望の多かったブラックとなります!


**********************************************


お申し込み、お問い合わせは、下記URL 
カルチャート・ビームス・ブログにてお願いいたします。
**********************************************